こんにちは、55レッスンの生田です。
緊急事態宣言が解け、学校も順次再開となりましたね。ようやく学校生活がスタートできてうれしい一方、学習の遅れや今後の収束について心配事も付きまといます。お子様も、不安や戸惑いを感じているかもしれません。
そんな不安を少しでも解消できるよう、今日はおうちできることの一つとしてあったか言葉とチクチク言葉のワークをご紹介します。
ワークに取り組んでみよう!
「あったか言葉」「チクチク言葉」は、園や学校で教わることもあります。
まずはお子さんに「あったか言葉とチクチク言葉って知ってる?」と聞いてみましょう。もし知っていた場合は、おさらいとしてワークに取り組んでみると良いでしょう。
・寒色系の付箋(中サイズがおすすめ)
・サインペンなどの筆記具
※参考 付箋中サイズ=75mm×25mm 少し大きめサイズでももちろんOK
ワークの手順
具体例として、ピンク色と水色の付箋を使った、お母さんとお子様のやり取りをご紹介します。
1.あったか言葉を書き出す
お子様が今までに言われて嬉しかった言葉をピンク色の付箋に一つずつ書き出し、テーブルに並べていきます。
【会話例】
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”指導者”] 今までに、●●ちゃんが言われて嬉しかった言葉って、どんな言葉かな? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”お子様”] うーん、「ありがとう」 [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”指導者”] そうだね!『ありがとう』って言われると嬉しくて、心がポカポカするよね。ほかには何があるかな? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”お子様”] うーん、『すごいね!』って褒められると嬉しいな [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”指導者”] うんうん、お母様も『今日のご飯、すごいね!』って言われると嬉しくなるよ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”お子様”] うん! あとはね~[/speech_bubble]
2.チクチク言葉を書き出す
お子様が今までに言われて悲しかった言葉を水色の付箋に一つずつ書き出し、テーブルに並べていきます。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”指導者”] じゃあ、次!今までに言われて悲しかった言葉とか傷ついた言葉は? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”お子様”] この前、学校の廊下で『邪魔!どけよ!』って言われて怖かった。 [/speech_bubble] [speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”指導者”] いきなりそんな風に言われたら、怖いよね。ほかにはあるかな? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”お子様”] 転んじゃった時に『うわ、だっせー』って言われて、恥ずかしかった… [/speech_bubble] [speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”指導者”] 『ダサい』なんて言われたら嫌だよね [/speech_bubble]3.使いたい言葉をいっしょに考える
ここで初めて「あったか言葉」と「チクチク言葉」の説明をします。すでにお子様が知っている場合には、復習として確認していきましょう。
お子様によくわかるように、指導者がピンクの付箋に「あったか言葉」と書いて①の一番上に、水色の付箋に「チクチク言葉」と書いて②の一番上に貼ります。
また来週、この1週間でどんなあったか言葉を使ったか聞くから、色んなところで使ってみよう! [/speech_bubble] [speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”お子様”] わかった! [/speech_bubble]
言葉がなかなか出てこない時は?
うれしかった言葉や嫌だった言葉がなかなか出てこない場合には、あらかじめ指導者が付箋に書き出しておくとよいでしょう。言葉をお子さんに分類させることで、言葉自体も増えていきます。ワークの取り組み方は、お子様の発達状況に合わせてアレンジしてみてください。
今回は付箋をテーブルに貼りましたが、小さなメモ用紙とテープでもよいですし、ノートに書いてマーカーで色分けしてもいいでしょう。取り組みやすく工夫してみてくださいね。
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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