こんにちは、55レッスンの生田です。
11月10日土曜日に行われた国立特別支援教育総合研究所の「研究所公開」に伺ってきました。
この記事では、発達障害教育推進センター「特別インタビュー」第1弾をレポートします。
特別支援教育における発達障害を考える
発達障害教育推進センターの総括研究員でいらっしゃる横山貢一先生にお話を伺いました。
ひとつずつ丁寧にお答えいただき、穏やかな中に熱い情熱を感じました。その雰囲気も一緒にお届けできればと思います!
国立特別支援教育総合研究所(NISE):http://www.nise.go.jp/nc/
「研究所公開」の横断幕が!建物の向こうは海です!
ホームページがかなり充実!家庭でも活用を!
発達障害教育推進センター総括研究員 横山貢一先生
元々は学校の先生向けに作られたものですが、学校でどういったことを大事にして教育がなされているのかを知るために活用いただけると思います。1本15~20分程度と短時間なので気軽にご覧いただけます。
教材・教具データベースのページでは、研究所の展示室でも展示している教材や書籍を紹介しています。
イベント情報のページでは、保護者の方が参加いただけるイベントも紹介しています。随時更新しているので、ぜひご覧いただければと思います。 [/speech_bubble]
おススメのページはこちら!
▼▽発達障害教育推進センター 発達障害のある子どもの支援に役立つQ&A▽▼
http://icedd.nise.go.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=121
▼▽インクルーシブ教育システム構築支援データベース(インクルDB) Q&A インクルーシブ教育システム構築に向けて<保護者向け> ▽▼
http://inclusive.nise.go.jp/?page_id=91
▼▽インターネットによる講義配信▽▼
http://www.nise.go.jp/nc/training_seminar/online
▼▽You Tube版▽▼
https://www.youtube.com/user/NISEchannel
▼▽発達障害教育推進センター 教材・教具データベース▽▼
http://icedd.nise.go.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=97
▼▽発達障害教育推進センター イベント情報▽▼
http://icedd.nise.go.jp/?page_id=1292
発達障害児の特性へのかかわり方
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”四谷学院”] 発達障害のある子どもの感覚過敏や操作性の弱さといった特性に対して、家庭ではどのように関わると良いでしょうか。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”横山先生”] たとえば感覚過敏は、刺激をなくしてあげる、減らしてあげることが大事です。そのための方法やツールは子どもそれぞれなので、ご家庭でお子さんにあった刺激の減らし方、なくし方を見つけられると良いでしょう。 [/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”四谷学院”] 展示室にも支援グッズがたくさん置いてありました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”横山先生”] そうですね。聴覚過敏のあるお子さんの場合、イヤーマフをつけることで生活がしやすくなるといったケースがあります。また操作性については、たとえば鉛筆の補助具など、操作をスムーズにするためのツールを見つけてあげられると良いでしょう。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”四谷学院”] 鉛筆の補助具だけでも、カラフルなものからシンプルなものまで、様々な形状がありますね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”横山先生”] お子さんに合った支援ツールが見つかったら、園や学校などに伝えて情報を共有することも大切です。
情報共有のタイミングとして考えられるのが、個別の支援計画の作成時です。個別の支援計画は、保護者の方が参画して作ることが原則になっていますが、現状ではなかなかそこまでいっていない場合も多くあります。
個別の支援計画の作成時に積極的に参画し、その機会を使って情報を伝えていけると良いでしょう。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”四谷学院”] 合う支援ツールが見つかったら、ぜひ情報共有したいですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”横山先生”] 感覚過敏や操作性に課題のあるお子さんは、園や学校でストレスを感じる場面が多くなりがちです。
家に帰ってくる時にはヘトヘトになっていることもあるので、家庭ではできるだけリラックスをできる場面や場所を作ってあげるようにしましょう。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”四谷学院”] 親としては、苦手なことは克服させなくてはという気持ちがどうしても強くなることがあると思います。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”横山先生”] そうですね。実際、操作性などは、ある程度練習すればできるようになる部分もあります。その一方、練習してもなかなか改善が難しい部分もあるのです。
たとえば、感覚過敏はなかなか練習して治るものではありません。治すという方向性よりも、そのつまずきを解消するためにどんなツール・方法があるかというところに目を向けた方が、お子さんもストレスを感じずにできることを伸ばしていけるはずです。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”四谷学院”] 「つまずきを解消すること」に目を向けるのですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”横山先生”] たとえば、カラー下敷き。以前、当事者の方とお話しする機会があったのですが、その時に「教科書がすごく読みにくかった。白地に黒の文字だとぼやけたり字が抜けたりすることがあった。自分はオレンジ色のクリアファイルを乗せることで、すごく読みやすくなったんだ。」とおっしゃっていたんです。
そういったツールを見つけられると、学習に対して前向きに取り組みやすくなりますし、生活もしやすくなるのだなと実感しました。お子さんの可能性を伸ばすためにも、お子さんにあった支援ツールを見つけることは有意義なことだと思います。
[/speech_bubble]
(インタビュー その2に続く)
企画展示、イベントについてこちらもあわせてお読みください。
https://yotsuyagakuin-ryoiku.com/blogs/nise-h301110sat-tenji/
55レッスンについて詳しく知りたい方は、ホームページをご覧ください。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
コメント