こんにちは、四谷学院の生田です。
今回は、ご質問の多いトイレトレーニングについてご紹介します。
トイレトレーニングは焦らない
「園の先生にご家庭でも指導するように言われた」
「ほかの子はできているのにうちの子だけできない」
トイトレに関して、保護者の方からこうした悩みをいただくことがあります。
いっこくも早くできるようになってほしいスキルだからこそ、できない状態が続くと、保護者も大きなストレスを感じることでしょう。
ただ、保護者の焦りは子どもに伝わるものです。そうすると、お子さん自身もプレッシャーを感じてしまい、ますますできなくなる……という悪循環に陥りかねません。
大切なのは、子どもの発達段階に合わせて、着実にステップを積み重ねていくこと。
ここからは、トイトレの3つのコツについてお話しします。
1つずつ見ていきましょう。
パンツが濡れた感覚をわかりやすくする
トイトレ中のお子さんは、パンツが濡れていてもそのまま遊んでいることが多いものです。気持ち悪さを感じないので、本人としては「わざわざ遊びを中断してまでトイレに行って排泄する」というメリットがない状態と言えるかもしれません。
こうしたケースでは、トイレトレーニング用のパンツなど、濡れた感覚がわかりやすいものを使用することで改善が期待できます。
濡れていることに気づいたら、「気持ち悪いね。取り替えよっか」と声かけをして、「パンツが濡れている=気持ち悪い」という意識づけを深めることも大切です。
まめにオムツチェックする
2つ目のトイトレのコツは、「オムツチェック」の頻度です。
この頻度を増やすことで、お子さんの排尿のタイミングが掴めるようになってきますから、その時間を狙ってトイレに連れていきましょう。
コツは、毎日できるだけ同じ時間帯に食事をとること。そうすると、自然に排泄のタイミングも一定になってくるはずです。
トイレを楽しい場所にする
お子さんがトイレに行くことが嫌にならないようにすることも大切です。
トイレに行くときはいつも親が怒っている……という状況では、「トイレ=いやなところ」になりかねません。トイレが楽しい空間になるよう配慮していきましょう。
たとえば、トイレに好きなキャラクターのポスターを貼り、
「○○に会いに行こう!」
と声かけて、お子様をトイレに誘うのも1つの方法です。
ほかにも、トイレに「シール表」を貼り出しておいて、便座に座れたら1枚好きなシールを貼る、などの工夫ができると、進んで取り組めるようになるお子さんも多いですよ。
トイトレの最大のコツ
ここまで、トイトレの3つのコツについてお話ししました。
さて、トイトレの最大のコツは、実はまだあります。
それは「小さな一歩を見逃さない」ということ。
始めから、トイレで排尿することを目標にする必要はありません。パンツが濡れた時に大人に声をかけれた、時間になったらトイレに向かえた、便座に座れた……どれも小さいように見えるかもしれませんが、とても大切な一歩です。
保護者は、こうしたお子さんの成長を見逃さず、たくさん褒めてあげられるといいですね。
四谷学院の療育プログラム(55レッスン)は、お子さん一人ひとりの発達段階に合わせて、ご家庭で取り組むことができます。トイレトレーニングのような生活に関する困りごとも、毎月の通信指導でご相談いただくことが可能です。
詳しくはHPをご覧ください。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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