こんにちは、55レッスンの生田です。
とっさの時に言葉より先に手が出てしまう。
まだ言葉でのコミュニケーションが難しかったり、力加減がうまくできなかったり。
そんな時期に出てくる課題の一つです。
保護者としては、
「このまま体が大きくなったら、お友達にケガをさせてしまうんじゃないか」
「乱暴な子と思われて、嫌われてしまうんじゃないか」
と心配になりますよね。
この記事では、暴力、他害行為を減らすためにはどうすればいいかを見ていきましょう。
目次
なぜ手が出てしまうのか?
色々な理由が考えられますが、以下のようなことが挙げられます。
・力加減が未熟
・ソーシャルスキルが未熟
など
理由は、どれか一つとは限りません。複数のこともあります。
それぞれ見ていきましょう。
言葉の発達が未熟
言葉の発達がゆっくりなお子さんの場合、言葉よりも手や足が先に動いてしまうということがあります。
力加減が未熟
お子様自身は叩いたつもりはない、というケースがあります。
身体の使い方が不器用なお子さんの場合、「叩いちゃダメでしょ!」と注意するだけでは改善しないので注意が必要です。
ソーシャルスキルが未熟
「~されたらどんな気持ちになるか」と相手の気持ちを想像できないという場合があります。
発達障害の特性に由来するものなので、単なる「乱暴者」として扱わないことが大切です。
暴力・他害行為のやめさせ方
言葉の発達が未熟
まず大前提として、言葉の発達が進むにつれ落ち着いてくるという見通しを持ちましょう。
その上で、言葉を使わせていくことが大切です。
特に家庭では、親が子どもがどうしたいか察知して「はい、ジュース」というように、先回りして要求を叶えていることが多くあります。
普段から「何がほしいの?」「どうしたいの?」とお子様から言葉を引き出すようにしていきましょう。最初の内は
「ジュース、だね。何が欲しい?」
「ジュースどうしたい?ちょうだい、だよね」
と、大人の言葉を可能な範囲で復唱させる形でもよいでしょう。
力加減が未熟
問題行動が出た場面だけに着目せず、日頃から粗大運動(全身運動)を意識的に取り入れ、運動機能の発達を促していきましょう。
そっと動く、ゆっくり動くには、体のコントロールが必要です。
色んな音楽のテンポに合わせて紐の上を歩く、お菓子を乗せたお皿を運んでそっと置くといった練習もオススメです。
つい、勢いよく叩いてしまった時には、
「そんなに強く叩いたら痛いよ。こうやって肩を優しくトントンってしようね」
とお子様の手を取りながら、力加減を具体的に教えましょう。
ソーシャルスキルが未熟
ソーシャルスキルの習得には特に時間がかかります。長い目で見ながら、少しずつ、適切な関わり方ができるようサポートしていきます。
可能であれば、手が出る前に
「『貸して』って言おうね」と促します。
ちゃんとできたら、
「○○がちゃんと『貸して』って言ったから、貸してもらえたね」
と、子どもの良かった行動を一緒に振り返りましょう。
また、日常生活の中で、
「○○がおもちゃで遊んでいる時に、急に叩かれたりおもちゃを取られたらどんな気持ちになる?」
「他の子が使っているおもちゃを使いたいって思ったら、○○ちゃんはどうすればいいかな?」
と、考える機会を持つことも大切です。
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支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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