こんにちは!四谷学院の小野原です。
今日は、発達障害のあるお子さんを持つ保護者の方に向けて、普段の生活が少しラクになるヒントをお伝えしたいと思います。
さて、次の中であなたが「苦手なもの」もしくは「あまり興味がないもの」はあるでしょうか?
- 運動・ダンス
- 音楽
- 外国語の勉強
- eスポーツ・ゲーム
- 絵画・彫刻等の創作
「全部好き!」という方は、何か別の苦手なものを思い浮かべてみてくださいね。
では、今選んだものを「その世界で通用するレベル」になるまで練習を続けなくてはならなくなったとします。あなたの指導者として、有名な専門家の先生がついてくれることになりました。
次のうち、どちらの先生に教わりたいですか?
・失敗してやる気をなくす前に、サポートやヒントをくれる。
・いつもニコニコしていて、些細なことでもほめてくれる。
・失敗すると、「違うでしょ!」と言って怒ってしまう。
・全然ほめてくれないし、なんだかいつもちょっとピリピリしている。
さて、いかがでしょうか。
ポイントは「興味が持てず、あまりやりたくない」もの、というところです。
おそらく、「どうしてもやるなら、せめてA先生にお願いしたい!」と思われましたよね。
B先生に教わっていたとしたら、もしかするとあなたは自分が選んだ選択肢の内容をますます苦手に感じたり、「興味がない」と感じていたものを、どんどん「嫌い」になったりしてしまうかもしれません。
一方で、A先生に教わった場合は、最初こそイヤイヤ始めたとしても、たくさんほめられてついうれしくなって、もしかするとだんだんと得意になったり、好きになったりしてくるかもしれませんね。
なにをやるにしても、指導者の影響は大きいものです。
目次
自分の指導を振り返る
では、今度は立場を逆転して、あなたが指導者側の立場になったとしましょう。
普段のお子さんに何かを教える場面に当てはめて考えてみてください。
これまでお子さんに対して、着替えや食事、歯みがきといったライフスキルに関することはもちろん、ことばやコミュニケーションの取り方など、生活の中で必要な様々なことを教えてこられましたよね。
うまくいったこともあれば、反対に、
・何度教えてもできない
・すぐに飽きてどこへ行ってしまう
・誘っても拒否される
といったトラブルも多かったのではないかと思います。
そして、ついB先生のようにピリピリして「当たり前のことがどうしてできないの!?」「何度言ったらわかるの!?」と、本当は言いたくない言葉をどうしようもなくぶつけてしまった…
なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。
これは、発達に凸凹のあるお子さんを持つ保護者の方ならば、誰しもが通る道といえるでしょう。ですがやはり、そんなことが続くとこちらのモチベーションも下がりますし、お子様もどんどんやりたくなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
では一体、どうすればイライラせず、A先生のように明るく楽しく教えられるのでしょうか。
一緒に考えていきましょう。
親が子どもにイライラを感じる理由は?
まずは、「イライラ」のもととなる、「怒り」のメカニズムに注目します。
そもそも、人が「怒り」を感じる原因の多くは「状況を変えるため」です。
人間の脳は、自分のよくわからないものや思い通りにならないものが目の前にでてくると本能的に、逃げたり戦ったりして状況を変えようとします。
しかし、相手がご自身のお子さんだとすると「逃げる」という選択肢は基本的にありません。
ピンチを乗り越えるためには、自分で戦って何とかするしかないのです。
この時に必要な感情が「怒り」です。
「怒り」は、戦うパワーの源になります。
このように「怒り」は本能的に必要な感情と言えます。
B先生は「早くこの状況を何とかせねば」と思って、無意識に「戦闘モード」になっているのかもしれませんね。
ところが、たとえ目の前で自分にとって都合が良くないことが起こったとしても、その理由や理屈を理解できたり、すでに解決策を学習していたりすると、人は不思議とほとんど「怒り」を感じません。
A先生は、相手が「なぜできないのか」そして「どうすればできるようになるのか」をすでに学んでいるので、イライラせず楽しく教えられるのでしょう。
つまり、お子さんに対してイライラしないようにするためには、お子さんの特性や困ったときの対応の引き出しを、少しでも多く学習しておく必要があります。要は、お子さんとの関わり方について「勉強」することがもっとも手っ取り早いのです。
イライラする自分を変える方法は?
では、どうやって対応の仕方を学んでいくのか。
いちばん効率がいいのは、発達障害児の支援や指導に関する教材を使うことです。
もちろん教材がなくても、お子さんへの指導の経験を積む中で、自然と感覚的な知識はある程度身に着けることはできます。
しかし、当たり前ですが膨大な時間と労力がかかります。
お子さんとご家族のためにも、そんな悠長にしているヒマはありませんよね。
なので、すでに経験を積んできた先人の知恵を借りるのがベストです。
効率よく学ぶには?
使用する教材は、発達障害に関する基本的な知識が学べることはもちろん、なるべく具体な事例の多いものがおすすめです。
なぜならば、お子さんがどんな場面でつまずきやすいのかを事前に知っておくことで、先回りして支援ができたり、こちらも「あぁ、このパターンね」と納得したりできるからです。
もちろん、多くのことを学ぼうとすると、それだけたくさんの時間がかかります。
ですが、日々忙しい生活の中で、なかなか机に向かってじっくり勉強できる時間が取れない方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、家事や通勤の合間に見られて、聞き流しもできる動画教材がおすすめです。四谷学院の「発達障害児支援士資格認定講座」は、全編「動画」の教材です。
発達障害児支援士資格認定講座で学ぼう
発達障害児支援士資格認定講座は、元々は保育士さんや小学校の先生として現場で働く方向けに誕生した講座ですが、最近では保護者の方の受講も増えています。
学校等の現場を題材にした支援の「具体例」もたくさん収録しています。もちろん、ご家庭での支援に応用していただくことも可能ですし、お子様が通われている園や学校の先生への情報共有の際にも使っていただけます。
・お子さんに合った教え方を知りたい
・家庭での衝突やイライラを減らしたい
・園や学校の先生に言われるままにするのではなく、自分からも提案をしたい
といった方におすすめの教材です。
すでにたくさんの保護者の方が、発達障害児支援士の資格を取得して、お子さんとの生活に変化を感じていますよ。
K.Tさん
子供に自閉症があり、自分の子育てに生かすことができればと受講を始めました。
最初は「問題行動が起きた時にどうすればよいのか知りたい」と思う気持ちが大きかったのですが、実際に受講して「まずは問題行動が起きないようにすることが大切」ということを学びました。
このことを意識して、事前対応を中心に取り組むようになり、その結果、問題行動自体の頻度が減って、笑顔で指導できる事がとても多くなりました。
M.Aさん
受講前は、対応パターンがいつも同じだったり、事前準備が出来ていなかったため、心にゆとりがありませんでした。
受講後は、あらゆる方向、視点からの対応策や準備を持つことに寄って、支援の仕方が変わりました。
M.Mさん
以前は何をどうしたら…と、一緒に困って悩んでいました。
今は学習で学んだ対処法から、これを試してみよう。や、この対処法をベースにして、より娘に合う方法を考えて実行出来るようになりました。
又、環境調整の大切さ知り、自宅でも集中出来るスペースを整えたり、アイテムを取り入れてみたりしています。
始めるなら今がチャンス!
さて、いかがですか?
あなたが「お子さんとの生活をもっと楽にしたい!」と思ったなら、今がチャンスです。
お子さんと、そしてあなた自身のためにも、「発達障害児支援士資格認定講座」を通して、必要な知識を学んでいきませんか?
これまで、お子さんに対してついイライラしてしまうだけでなく、そんなご自身に対しても「なんでいつもこんなに怒ってしまうんだろう」と落ち込んだり、苛立ったりしてしまったこともあったと思います。
ですが今日、このブログをお読みになって「そうか、自分は状況を変えたかったんだ」と、そんなご自身に対しても少し納得できるようになったのではないでしょうか。
こんな風に、知識があれば見え方が変わります。
そして、指導者であるあなたが変われば、お子さんも変わります。
あなたもぜひ、四谷学院の「発達障害児支援士資格認定講座」を通して、お子さんとの暮らしを今より充実させていきませんか?
詳しくは、以下のページをご覧ください。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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