こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。
第1回の記事 ⇒ 発達障害の子の感覚の未熟さ
第2回の記事 ⇒ 発達障害の子の手の感覚を育てる5つの遊び
第3回の記事 ⇒ 感覚に未熟さがある子への働きかけの注意点
第4回の記事 ⇒ 今ご覧のこの記事です
子供たちの感覚について、今回は、感覚探求の行動が見られる子供たちに働きかける時に、大人が注意しておきたいポイントをご紹介します。
感覚探求の対応4つのポイント
触りたい、握りたい、、、など、触れることに対する欲求が強い=感覚探求の行動が見られるお子さんへの対応のポイントを4つに分けてご紹介します。
満足するまで触らせる
いつまでも同じものを触り続ける遊びは、大人からは単調で退屈に思えるかもしれません。
でも、ご本人にとっては、心地よい感覚刺激を十分に得るための大切な機会です。
いま必要としている感覚刺激を十分に味わうことが発達につながります。
極力、ご本人が満足するまで触らせてあげましょう。
時には力いっぱい遊ぶ
ものをたくさん触りたがるということは、ふつうに触っているだけでは十分な刺激が受け取れないということ。
感覚の受け取り方が鈍いために、ものの扱いが雑になることがあります。
雑に扱うからといって、不器用だと叱るのではなく、お子さんの自然な発達の流れ、発達上必要な欲求の表れであることを理解してあげましょう。
丁寧に扱う練習をするよりも(それも必要ではありますが)、壊れても良いもので思い切り遊ぶ機会を設けると良いでしょう。
(叩きつける、力いっぱい握りしめる、思い切り放り投げる、全身でものに触れる、など)
強烈な刺激のほうが受け取りやすいため、お子さんの感覚に関する欲求を満たしてあげることができます。
感触に変化を
感覚に偏りのあるお子さんは、自分が好きな手触りのものをずっと触り続け、他のものに触れたがらないことが多いようです。
大人が積極的に働きかけて、普段は触れないものにも触れる機会を設けましょう。
感触が異なるものを組み合わせたり、好みの感触の合間に苦手な感触にもチャレンジしたりなど、感触に変化をつけてあげると良いでしょう。
圧力も効果的
表面的な手触りだけではなく、皮膚の奥の筋肉に感じる圧力も、わたしたちにとって大切な感覚です。
軽い圧力を味わう機会も設けると良いでしょう。
布団をかけて大人が軽く圧迫し全身に圧力を感じる、深い容器に小粒のビーズや小豆などを入れ手を差し入れる、分厚い体育用のマットにくるまる、深めのプールの中を歩く、などの働きかけが考えられます。
お子さんの興味関心や好みの感覚に応じてアレンジしてみてくださいね。
重たく厚みのあるマットなどで全身に圧をかけるのも良い
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ブログでご紹介する内容は、あくまでも働きかけの前提、土台のようなものでしかありません。
実際の働きかけにおいては、お子さんをよく見つめ、お子さんの行動の中からヒントを得ていただければと思います。
働きかけに困る場合はぜひ55レッスンにご相談くださいね(^ ^)
あなたとご家族の皆さんにいつも明るい風が吹きますように。
それでは、また!
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10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
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