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コラム

【大人になったら】アスペルガー症候群と仕事 向いている仕事や職場での付き合い方など

アスペルガー症候群の人の仕事

こんにちは。四谷学院療育講座「55レッスン」担任の瀧本三輪子です。

私の知人から、こんな相談を受けました。
知人はアスペルガー症候群の診断を受けていて、仕事に色々悩みを抱えていました。
本人の許可を得てこちらにご紹介します。

いつも職場で人間関係がうまくいかない。
自分が発達障害だからなのか、単にこの職場に向いていないからなのか、よくわからない。
どんな職場ならうまくいくのだろう、どんな仕事が向いているのだろう、といつも考えてしまう。
こんなことが続いて、自分に全く自信がない。


職場での人間関係・対人関係は、発達障害の有無に関係なく、多くの方が悩まれることではないかと思います。

アスペルガー症候群の方には、たとえばこのような様子が見られることがあります。

  • 表情、手振り、声の抑揚、姿勢などが独特
  • 人間関係の距離の取り方が独特(馴れ馴れしい、一方的など)
  • 暗黙のルールがわからない
  • 親しい人間関係を作りにくい
  • 冗談、比ゆ、皮肉がわからない
  • 極めて頑固で他の意見を一切受け入れない
  • 常人離れした集中力がある
  • 興味のないことには一切関心を示さない


※アスペルガー症候群とは 詳しくはこちら



いずれも、その方の素晴らしい個性を形づくるものですが、職場では、残念ながらこれらの特性を活かしきれない場合があるでしょう。

一般的な企業においては、

「空気を読む」
「周囲と協調する」
「暗黙のルールを守る」
「意見をすり合わせる」


など、アスペルガー症候群の人にとっては難しい課題・対応を求められることが多くあります。
定型発達の人が何気なくこなすこれらの課題に、大変な苦労や苦痛を感じる人も少なくありません。

大人は一日の大半を職場で過ごします。
働くことが苦痛だと、人生の大半が苦痛なままに過ぎてしまうことになります。
どうせなら、働くことが楽しい、職場で過ごすことが喜びである、そんな人生を送りたいですよね。

それでは、アスペルガー症候群の人、診断を受けていなくてもそれらしい傾向を持つ人が、充実した働き方をするためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。

3つのポイントにまとめてみました。


1.まずは自分の仕事観を明確に

どんな職場にいても、行動するのは自分自身です。
会社に「やらされている」と感じながら働いたり、上司や人の指示にただ従うだけの働き方だったりすると、仕事に充実感は生まれません。
対人関係の点でも、仕事に対して明確な意識を持たない仲間に、職場で前向きに関わりたいと思う人はいないでしょう。

・自分にとって「働く」とは何か
・どんな働き方が自分にとって理想的か
・自分は何を目指して働いているのか
・この仕事で何を成し遂げたいのか


こういった観点から自分の働き方を見つめ直してみましょう。
自分の心が変わると、行動が変わります。
行動が変わると、少しずつ職場の人間関係も変わっていきます。


2.自分の特徴を知る

前向きな人間関係の土台は、自分が自分を前向きに受け止めることから始まります。
いきなり「自分に自信を持とう」と思わず、「自分のことを知ろう」という気持ちで行動してみてはいかがでしょうか。

診断を受けている・いないに関わらず、少しでも気になるところがある方は、アスペルガー症候群や発達障害について書かれた書籍を読んでみましょう。
何冊か読むだけで、障害特性についての理解が深まります。

障害特性を詳しく知ることは、自分自身を振り返るためにももちろん役に立ちますが、それだけではありません。
「自分のことを他人がどう見ているか」
を知るためのヒントがたくさん見つかるのも非常に役に立つ点です。

自分の「当たり前」と他人の「当たり前」は違います。
自分の言動が人からは思いもかけなかった受け止め方をされている場合もあります。

よくまとめられた書籍を読むうちに、
(自分のこんな言葉が人には悪く受け止められかねないようだ)
(自分が集中している時は他人の言葉が耳に入っていないらしい)
などなど、自分一人では気付けない点が数多く見つかるでしょう。

これらを参考にすれば、人間関係を改善する糸口もきっと見えてくるはずです。


3.仕事に熱意を持つ

大人は、仕事で評価されます。
仕事で高い成果を上げる人は、少しくらい変わった癖を持っていたり、人付き合いに難があったりしても、かなりの部分は大目に見てもらえるものです。

それどころか、
「あの人はちょっと変だけど仕事はすごい」
と、尊敬のまなざしで見られることも少なくありません。

仕事観を明確にして、自分が進むべき方向が見つかったら、迷いなく、情熱を持って突き進んでください。
人の評価は気にせず、自分が思う道をひたすら歩んでください。
この時こそ、アスペルガー症候群の特長である集中力が最大限に発揮されます。

発達障害の人が本気で集中すると、定型発達の人には想像もできない高みに到達できます。
最初は周囲の人から非難を受けることもあるかもしれませんが、自分の道を突き抜けた人には、いつの間にか賞賛が集まり始めますよ。


アスペルガー症候群の人が充実した働き方をするために必要なこと 以上、アスペルガー症候群の特徴を持つ人が充実した働き方をするために、大切な3点をお伝えしました。
あなたはいかが思われましたか。


多くの企業は発達の多様性についてごく保守的です。
多様な認知特性を受け入れる企業も増えてきてはいますが、それでも運営の基本方針は定型発達の人の考え方がベースになっている、というところがまだまだ多いのが現状です。

発達障害を持つ人がマイノリティーの立場に立たざるを得ない環境で、前に進んでいくことが辛く苦しく思えることもあるでしょう。

今は、働き方の柔軟性・流動性がこれまで以上に大きくなってきています。
どうしても現在の職場に理解を得られないと思ったら、堂々と転職したり、フリーランスで働いたりといった選択肢も視野に入れるべきではないかと私は考えています。
これについては、また別の記事で詳しくお伝えいたしますね。


ちなみに、冒頭の相談を寄せてくれた知人は、自分の仕事観を明確にした結果
「人間関係に左右されず実力で評価されたい」
「自分の集中力を活かして人に貢献したい」
という希望が見えてきました。

その結果、最終的には転職という道を選び、現在はIT企業のプログラミング補佐の仕事に就いています。

作業の質と量が大いに評価される、在宅勤務も可能、という企業風土が知人の性格とぴったり合って、今はとても充実した働き方ができているようです。


職場の仲間や上司と理解し合い、必要な場面では協力を求め合って、どんな人も働きやすい環境を整えていけると良いですね。
55レッスンも心から応援しています!


お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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