◆日本自閉症スペクトラム学会 顧問
寺山 千代子先生
<プロフィール>
富山大学教育学部・東京学芸大学臨時養成課程・星槎大学大学院修了。
公立小学校教諭、国立久里浜養護学校教諭を経て、1977年より国立特殊教育総合研究所(現国立特別支援教育総合研究所)情緒障害教育研究部研究員、主任研究官、室長、同研究所分室長を歴任。
99年に植草学園短期大学教授、06年に目白大学客員教授に就任。以降、星槎大学客員教授、植草短期大学名誉教授を務める。
日本自閉症協会グローバル会理事、白百合女子大学臨床センター顧問。
子どもの学習意欲を高め、
様々な能力を開花させるため、
55段階の活用をお薦めします。
「療育55段階プログラム(55レッスン)」は、四谷学院の「55段階」学習メソッドに沿って独自に開発された「発達が気になる子のための」通信講座です。自閉スペクトラム症児の教育については、我が国では半世紀以上の歴史がありますが、指導内容・方法については今後も研究する課題がいくつもあるのが現状です。
その中で、四谷学院では2008年から現在に至るまで、一貫性・継続性・連続性を大切にした教育を展開し続けています。
幼児期の教育の重要性が指摘されていますが、障害のある子どもにとっては、早期からの療育・保育・教育が大切であることが従前から言われており、早期発見、早期療育、早期教育について、近年、改めてその必要性・重要性が強調されています。
これらのことからも「55レッスン」の開発には大きな意味があります。「55レッスン」は、学習や生活で必要となる認知能力、ソーシャルスキル、道具や用具などの操作性を、基礎的・基本的な内容からバランスよく培うことができる教材です。
障害のある子どもたちが、様々なことを学習し、自立し社会参加していくためには、基礎的・基本的な内容を毎日繰り返し、反復練習していく必要があります。この点でも、この教材は様々な分野の課題が用意されていることに加え、日常生活を通して能力を伸ばしていくことにも配慮してあります。
学習を継続していく上で、もっとも大切なことは、子どもの学習意欲を高めることです。この教材は、課題の取り組み方にいろいろなバリエーションがあり、飽きずに楽しく学習できます。
また、スモールステップにより一つひとつ積み重ねていくことを通して「できた!」という喜び、満足感、達成感が得られ、自信につながり、次のステップへの意欲を育てることにもなります。
自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害児の学習に限らず、子どもの持つ才能を見出し効果的に伸ばすための指針、苦手な分野に効果的に取り組むための指針としても、「55レッスン」の活用をお勧めします。「学び方」を知ることは、子どもたちの将来の大きな力・財産となります。
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