──これまでの学習の経緯を教えてください。

A段階を始める前は、市販の絵カードや絵本を読んであげるくらいしか思いつかず、何をどう教えればいいかわからない状態でした。そこで５５レッスンを始めたのですが、スタートして１ヵ月で成果が感じられました。できることが増えて慶祐の表情に自信が出てきて、またそのことが私自身のやりがいになりました。B段階を始めてから少し難しくなってきた時に、武蔵野東の教育センターに通い始めてみたんです。就学も近づいてきて、できることも増えてきた時期に、もう一度復習するところからやってみようと思って、B段階を改めて申し込みました。今度は順調にB段階を終えることができて、今はC段階を進めています。

──A段階からC段階まで継続してみていかがでしょうか？

子どもの「学びたい」に応えてくれる。

支援学校では自立活動がメインなので、それはそれで大切なのですが、慶祐の場合ちょっと物足りない感じもあるんですよね。「学びたい」という気持ちに応えてあげられること、親が何ができて何ができないかを知れることは、すごくいいなと思います。５５レッスンを通して、さらに自分に自信を持てるようになってほしいなと。

──どんなところが伸びましたか？

理解する力が特に伸びたなと思います。たとえば、色の名前がわかるようになったので、自分の着ている服の色やお絵描きの時に選んだ色鉛筆の色を、自分から「黄色だね」とか言うようになったんです。前は、聞いても「うーん」となっていたので、成長を感じますね。検査でも、１年経たない間にIQが30から36に上がりました。

──「やってよかった！」と思う課題は何ですか？

普段のコミュニケーションに学習の成果が表れていることを実感。

いろいろありますが、本人が一番ニコニコしながら取り組んでいたのは、「表情」の課題です。私としては「難しいかな？」と思っていたのですが、「笑っている」表情や「怒っている」表情の絵カードをすごく気に入って、食いついていました（笑）。普段の生活の中でも、「怒ってる？」とか聞くようになって、コミュニケーションにもつながったのが嬉しかったです。

──お気に入りの教材を教えてください。

シンプルかつパッと見て何をすればいいかがわかるプリント。

プリント教材は、他の教材にありがちな賑やかなものだと、うちの子は気が散ってしまって…。その点、５５レッスンの問題プリントはごちゃごちゃしていなくて、何をすべきかが明確なところがすごくありがたいです。子どもでも求められていることを把握しやすいので、積極的に取り組めています。

──学習時間はどのように作っていましたか？

子どもから「やる」と、自発的に取り組んでくれています。

１日の学習時間は長くても30分くらいなので、そこまで苦労はしていません。もちろん学校から帰ってきて疲れてしまっていて取り掛かれない時もありましたけど、寝る前に自分から「やる」と言い出したりして、サクッとやってから寝る日もありますね。勉強を始めても気分が乗らない時は、一旦休憩にしてお散歩するとリフレッシュできるみたいで、スムーズに再開できます。

──アドバイスシートによる通信指導はいかがですか？

つまずきも担任の先生のアドバイスで解消。

課題がうまくいかなかった時も、コミュニケーションシートでそのことを報告すると、担任の先生がアドバイスシートでどう教えるといいかていねいにアドバイスしてくれて。コミュニケーションシートでは復習用のプリントも請求できるので、復習する時に先生のアドバイスを役立てていました。

──お母さまは四谷学院の保育士講座を受講されていましたが、きっかけや感想を教えていただけますか？

親が療育を行う上でプラスになるんじゃないかなと思ったことが、受講のきっかけです。それまでは、慶祐のする行動でわからないなと思うこともあったのですが、勉強していく中で、意味があるんだなということが見えてきて、前よりも大きな気持ちで接することができるようになりました。試験対策は決して楽ではありませんでしたが、無事、合格することができました！

──受講を考えている方へメッセージをお願いします。

５５レッスンは、子どもだけでなく親自身も成長できる講座。

５５レッスンの課題は、バリエーションが豊富なので、子どもが飽きることがありません。それに、できると思っていたことができなかったり、うちの子には難しいと思っていたことができたりと、親が子どもの得意不得意を自然とつかめるようになっていきます。意外な発見があって教えていて楽しいですし、親子共に成長していける講座だと思います。